人生とは 「かけはし」 である
                                          内科医  納  利 一 (57歳)
  あなたはだれ?この一行の手紙に始まる哲学の物語、ソフィーの世界(ヨースタイン・ゴルデル著・
池田香代子訳・日本放送出版協会発行)が、ロングセラーになる時代。未来のためによく考えるべき時。
人間とは何か、社会とは何か、人生とは何か。
  川をさかのぼり卵を産んだら自ら死んでいく魚。種を風に乗せて送り出し、土に帰るタンポポ。
生物は自然の健康を信じて必死で生命のかけはしをしている。
  人は言葉を持ち社会の中に生かされている。社会の健康なくして人類の未来はない。人は生命の
かけはしである、と同時にメッセージのかけはしでもある。
  あなたの運ぶメッセージ、私の預かるメッセージ、集えば飛び交うメッセージ。私が変わりあなたが
変わり、みんなが変わる。現在は過去と未来にかける橋、無限に広がるメッセージ。私が消えても、
あなたが消えても、未来を生きる希望のメッセージ。
                                            1996年 平成8年12月1日  南日本新聞「ひろば」 より転載