私 の 夢
  ー県民総合保健センターに「明日への医療研究室」をー
               鹿児島県医師会代議員 内科医  納  利 一  (69歳)
 鹿児島県医師会医師不足対策基金が発足した。鹿児島県の医療を健康に
していく効果を期待したい。
 約1万年前に農耕牧畜を始めた人類社会が存亡の危機に立たされている。
医療の目的は人類の健康と永続である。人類を健康に永続させるために医
療はどうあるべきであろうか。30年後、60年後、100年後、200年後、500年
後、千年後、2千年後、5千年後、1万年後の人類の医療はどうなっているで
であろうか。現在に生かされている私たちは、どう考え、どうしていけばよい
ものであろうか。
 鹿児島県の医療をオーケストラにたとえると、名演奏を期待するには名指
揮者が必要である。指揮者をどこにお願いしたらよいであろうか。
 一人の医療人が育つには一世代、約30年が必要である。タクトに答えて
医療がその方向に動くのは約30年後である。
 県民総合保健センターに指揮者の役をお願いして、その指揮者の頭脳と
して医療の健康から人類の健康と永続を考え続ける「明日への医療研究
室」とでも呼べる研究室を県民総合保健センターに設置すればどうであろ
うか。
 この夢物語を先日の県医師会代議委員会で質問してみましたところ、池
田琢哉副会長が御答弁下さり、米盛學会長が追加発言されました。まこと
にありがたいことでありました。
 鹿児島県医師会報 平成21年8月号に掲載予定の校正刷からの転載です。 2009年(平成21年)7月5日
 鹿児島県医師会報 第698号(平成21年8月1日発行)に掲載されました。
 ライフサイエンス 2009-Vol.35 NO4 第39号 平成21年11月  (社)生命科学振興会 発行に転載されました。
 成人病予防 第18号 2010年3月1日 鹿児島県消化器集団検診研究会  発行に転載されました。
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