超音波医療「われづくり・ひとづくり」の過去、現在、未来。
                     鹿児島超音波医学研究会副会長 納 利一 (71歳)
  鹿児島超音波医学研究会(略称「鹿超医」)の理事会が3月1日に開かれた。超
音波医療にかかわる医療人の「われづくり・ひとづくり」も話題の一つであった。
  超音波検査の精度はプローブ(深触子)を手にして検査する医師や技師の技量
に左右される。鹿児島では昭和52年にスタートした鹿児島腹部超音波診断同好
会(略称「エコノミ会」)が鹿超医となり、医師や技師の自主的な研鑽の場づくりをし
てきている。
  医療人は現在の医療を行ないながら、自分の技量を高めつつ、次の時代の医
療人を養成している。すべての医療機関は医療人の「われづくり・ひとづくり」の場
であるとも言えよう。
  超音波検査士の技術の向上と超音波医療の普及を目的として超音波検査士が
施設を超えて交流する仕組みをつくることも可能であろう。この「超音波医療われづ
くり・ひとづくり交流会」とでも呼べるものが成功すれば」他の医療人養成にもひろが
り、医療「われづくり・ひとづくり」が健康になっていくであろう。医療「われづくり・ひと
づくり」の健康から医療が健康に永続していくことを期待できるようになるであろう。
  人生とは「かけはし」である。御恩の「かけはし」。先人の御恩を受けて「われづく
り」、御恩返しは明日への「ひとづくり」。
  「われづくり・ひとづくり」の健康から超音波医療の健康を。超音波医療の健康か
ら医療の健康を。医療の健康から人類の健康と永続を。
  すべての健康は死生観、生命観、宇宙観の健康から。医療の健康は医療観の健
康から。
                                      平成23年3月3日(木)記
ひとづくり甲突川