地球の健康へ新憲法へ期待
                               内科医  納  利 一 (60歳)
 「この地球を、生命をはぐくむ星として永続させたい」 この人類共通の願いを
実現していくためにはどうしたらよいか。
 交通と通信の発達で、全人類のネットワークができあがった。地球を一つの生命
体とすると、人類社会が地球の脳神経組織になったといえよう。人類社会の健康な
くして、地球の健康はない。法の健康なくして、社会の健康はない。
 社会の病気である、戦争の予防を目指した日本国憲法。新千年紀の初頭に国民
の英知を集めて改正されようとしている。人類が地球の生命の中に共生していくべ
き時、新憲法の健康から社会が健康になり、自然が、すなわち地球が健康になって
ほしいものである。
 新千世紀は新憲法の健康から国際法が健康になり、地球の生命の永遠が約束さ
れる千年であることを期待したい。
                南日本新聞「ひろば」 2000(平成12)年4月18日 より転載