禁 煙 治 療 と 哲 学 診 療
ヲサメ内科クリニック院長  内科医  納  利 一  68歳
 タバコとは何か。タバコをすいたくなるのはなぜか。なるほどそうだったのか、と納得すれば、タバコをすいたい
気持が消えて、いつのまにかタバコをやめている。このような禁煙法が「リセット禁煙」と呼ばれ、患者さん用の
冊子や指導者向けの解説書などが売り出されている。当院でも行なってみて確かに有効である。リセット禁煙単
独で、また漢方薬やニコチンパッチを併用して、多くの患者さんが禁煙に成功している。
 同じように、人生とは何か。私とは何か。なぜ生き、なぜ死ぬのか。どこから来て、どこへ行くのか。このような
哲学者たちが考えてきた人生の根本問題を自分なりに考えてもらうために「哲学内科の哲学コーナー」をつくった。
 まず「最期のメッセージ」を考えてもらうことにしている。多くの方々が「ありがとう」と言い遺せるようでありたい、
と言われる。最期に「ありがとう」と言うためには、どう考え、どう生きたらよいか。考え続けてもらう。なるほどそうか、
と納得されるまで。
 不安にかられて来院した患者さんたちが次第に落着いて、多くの病気が快方に向う。
 このように患者さんとの対話を重視する診療を「哲学診療」と名付けたい。
                                                2008年 平成20年3月5日
※参照ホームページ       哲学内科の哲学コーナー
                    リセット禁煙
                    最期のメッセージ
                    希望のメッセージ                    
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